1. この記事について
この記事では、Discordのボイスチャットにて、「声が小さい」とよく言われる方に向け、配信ツールOBSを用いた対処方法を書いていきます。
OBSで使える豊富な音声フィルタをDiscordで利用する方法の紹介となりますので、「自分の声が音割れする」「自分の声にイコライザをかけたい」といった用途にも応用できます。
この方法で、Go Live機能を使わずにパソコン内部の音をDiscordに流す、なんてこともできちゃいますが、イタズラ厳禁ですよ。
※まず、一般的な対処方法①~④を以下に記しておきます。
※これらの対処方法を試してもなお「声が小さい」と言われる場合にのみ、今回紹介する「OBSを用いた対処方法」をおすすめします。今回紹介するOBSを使った方法はちょっとめんどくさいので。
①Discord画面左下の「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」より、入力音量が100%になっていることを確認
②「音声・ビデオ」の音声設定にて、入力感度が適切に設定されているか確認
③ Windowsのコントロールパネルの「オーディオデバイスの管理」にて、録音デバイスが最大音量になっているか確認
④相手にお願いして、自分の音量を200%にしてもらう
2. OBSを用いた対処方法
⓪簡単に仕組み解説
以下が、今回の対処法として行いたいことになります。
OBSでマイクにゲインフィルタをかける
→OBS上で自分の声をモニタリングするデバイスを、仮想オーディオケーブルに設定
→仮想オーディオケーブルを入力デバイスとして、Discordを利用
仮想オーディオケーブルとして、ここではVB-Audio Virtual Cableを用います。
①下準備
以下の2つのソフトウェアをインストールします。
詳しいインストール方法は省きます。
・OBS studio
・VB-Audio Virtual Cable
②OBS側の設定
・設定→音声→詳細設定→モニタリングデバイス
より、CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable) を選択
・「音声ミキサー」上で右クリック→オーディオの詳細プロパティ
にて、マイクの「音声モニタリング」の項目を「モニターのみ(出力はミュート)」に設定
・音声ミキサーの「マイク」を右クリック→フィルタ
左下の+を押し、「ゲイン」を追加
※ここのフィルター設定で、自分の声に合ったカスタマイズを施しましょう。
※必要に応じて、ノイズ抑制やコンプレッサーも追加してください。
コンプレッサーは音割れしないように音を圧縮したあと、全体の音を底上げできる優れモノだったりします。
※VST 2x プラグインを導入しておけば、ここでフィルタを追加することにより、自分の声にイコライザをかけることもできます。自分の声にイコライザ入れたいならTDR Nova(TDR Nova | Tokyo Dawn Records)がおすすめです。
③Discord側の設定
設定→音声設定→入力デバイス
にて、入力デバイスを「CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」に設定
設定→音声設定→マイクテスト
にて、OBSで取り入れた声がDiscordに正しく送られているか、また設定したフィルタ(ゲインなど)が適切かを確認。
3. 最後に
「OBS」を使って無理矢理Discordのマイク音量を上げることもできますよ!っていう紹介をしただけの記事でした。親切で詳しい全手順解説記事を期待してこのページを開いた方には、ここでごめんなさいしておきます。